どうもおじんです。
これについて詳しく書きます。
EM廃止
4月11日からEM(Elest Market Money)が廃止され、PGコインへ変換されます。
EMは1EM=1USD相当の価値でしたが、PGはPGTトークンとの連動になります。
4/12時点では、1PGコイン = 1PGT = 0.012USDなので約1.85円となります。
この変更がどう今後影響するかは運営の施策次第ですが、現状悲観的に見ています。
PGコインへ変更する悪影響
- 新規の参入ハードルが上がる
- PGTのリスク
この2つが考えられます。それぞれ見ていきましょう。
新規の参入ハードルが上がる
今までのPGTトークンのユースケースは、
- PGTガチャへの参加
- PGTパートナーへの参加
の2つのみでした。なので、上記への参加を考えていないプレイヤーは、PGTトークンを意識することなく、マネタイズが可能でした。
具体的には、次の2つが主なマネタイズ・換金手段です。
- ゲーム内で出金可能PUを稼ぐ→マイページでUXEトークンに変換→Pancakeswap等のDEXでUSDTにスワップ
- マケプレでNFTを出品→手数料分差し引いた金額がウォレットにUSDTで届く
今回、EMを廃止して、マケプレの基軸通貨をPGにすることで2番の手順が変わります。
2′. マケプレでNFTをPGT建てで出品→手数料分差し引いた額がPGでマイページに格納される→マイページでPGTトークンに変換→Bitgetに転送→USDTに変える
Bitgetに転送して売るという工程が1つ増えます。取引所でのアカウント開設や売買は、調べれば誰でも簡単にできるのでそんなに難しいことでもないですが、あまり仮想通貨に親しみがない人にとっては高い参入ハードルになると考えられます。
PGTのリスク
NFTの売却益で得たPGは上記2’の工程を経て、USDTに変える必要があります。
ユーザー側で考慮する必要があるのは、次の4つかなと。
・販売手数料が跳ね上がったので売却時の価格設定
・売却益のPGがいつ振り込まれるか(前と変更なしならPGTパートナーは1日、一般は14日)
・振り込まれる間のPGTの価格変動リスク
・取引所で売る際のリスク(買い板によっては成行や指値で安く売らなければならない)
チャートが今後上向いていけば問題ないですが、、、ただ今回の変更でNFTの売却益がPGTになって売られることになるので、トークン価格がより下がるリスクもあります。
現時点では売却益が目減りする可能性が非常に高くなってしまった印象です。
PGコインへ変更する好影響
- PGTトークンのユースケースが増えた
この1点だけだと思います。
- EARNゲージの補充でPGTが使えるようになったこと
- ガチャセールの通貨がEMからPGに変わったこと
今まではプロジェクトの期待値でトークンの価値が評価されていましたが、これからはゲームプレイやガチャ・NFTの売買でPGTの実需が発生するようになります。
EARNゲージの補充はあってないようなものなので、次のガチャセールでどれくらいPGTの需要が発生するかが大きな判断指標になると思います。
ここで多少でもチャートが上向かないと、かなりマズい状況に陥るのではないかと思います。
運営の意図
公式マーケットプレイスのお知らせを見ると、
・PGTパートナーであるかどうかで販売手数料が変わること
・出品金額によって販売手数料が大きく変わること
が分かります。このことから
・PGTパートナーの有無で手数料に差をつけることでトークンの需要を喚起したい
・手数料を高く設定することでNFTの価値低下を防ぎたい
ことが推察されます。
PGTパートナー需要は、手数料の差だけで加入考える人はいないと思いますし、手数料優遇より元々のパートナー特典を充実させる方向で動いた方が効果はあると思います。なので、今回の手数料の差だけでトークンの需要はそこまで喚起できなそう。
手数料の変更は、値の変動が大きすぎて、安く売ると手数料取られるので高めで出品する→売れない→マケプレの売買取引が減るという懸念があります。
手数料でNFTの価格低下を防ぐのは、ユーザーにとってあまり気持ちの良いものではありません。メリット一つもないですからね。。。
・販売の機会損失
・手取りの目減り
・トークン価格に併せて出品価格の変更
今のチャート推移ではデメリットしかありません。
EARNの仕様の見直しも
前の記事でも書きましたが、EARNの仕様の見直しも是非検討していただきたいです。
理由としてはシンプルで、ガチャの売り上げはゲーム内のEARNにかなり依存していると考えているからです。
リリース当時のガチャは、プロジェクトへの期待値・EARNの期待値も含めて多くのユーザーが多額の資金を投入したと思いますが、現在は、プールの半減・PU排出量の縮小・NFT売却時の手数料の高騰で消費が縮小傾向にあると思います。
現状、1~2割が原資回収済み、残りが損切撤退または未回収でコツコツプレイしているというイメージです。
全体的な稼ぎが渋くなっていく状況で、ガチャにそれなりのお金を費やすのは、新規のお金持ちか運営を信じて数年単位で回収を見込んでいる既存プレイヤーだけではないでしょうか。
その母数がどれだけいるかと考えると正直そんなに多くないと思います。
となると、やはり既存プレイヤー全体が消費(再投資)できるような状態にするのが理想で、そのためにはよりEARNできるようにしなければならないと思います。
それが結果、新規プレイヤーの参入に繋がるというのは、何度も述べてきましたが、新規の参入が難しくなるような逆行した施策を立て続けに行っている印象で、どういう方向に進もうとしているのか疑問を感じています。
- PUの排出量を増やす(既存ユーザーの再投資を可能にする)
- PGTガチャのレア排出率を上げるor一定回数で確定で排出する(ガチャの売上UP)
この2つのサイクルを上手く回るようにするだけで良いと思うんですがきっとできない深い事情があるのでしょう。。。
今後の運営戦略に期待
今回の変更は、現時点では悲観的に見ています。
- 新規の参入ハードルが上がるリスク
- PGTトークンがNFTの売却益換金で下がるリスク
- 販売手数料UPでマケプレの流動性が下がるリスク
良い要素が見当たりません。。。現時点ではNFTの販売価格管理や換金フローがより面倒になって、手取りも目減りする可能性があるというユーザーにとってデメリットしかありません。
現時点でいろいろなリスクが表面化していますが、今回はPGTのユースケースを増やし下地を整えたということだと思います。
結局は施策でチャートを右上方向に持っていけば良いだけなので、どれだけ良い施策を今後手数打てるかによります。
ただ、個人的には今回の変更はタイミングが悪すぎるなと感じてます。
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